平成17年4月に起きた兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故で、事故防止のための自動列車停止装置(ATS)設置を怠ったとして、業務上過失致死傷罪に問われたJR西日本前社長、山崎正夫被告(67)の第17回公判が21日、神戸地裁(岡田信裁判長)で開かれた。名古屋鉄道でATSなどの安全対策を担当した社員が出廷し「名鉄が脱線事故以前にカーブにATSを設置した目的は信号機の誤通過防止で、速度超過防止ではなかった」と証言した。
社員は弁護側が請求した証人。弁護側から、脱線事故以前にATSを設置する際には、半径の大きさなどカーブの特徴を考慮したか問われると「考えて設置していない」と答えた。
弁護側は脱線事故以前、カーブでの脱線を防ぐ目的でATSを設置するのは、鉄道業界で一般的な考え方ではなかったと主張。
これに対し、検察側はJR西が早くからカーブの脱線防止のためATSを設置していたと指摘。山崎被告が鉄道本部長だった8年から10年にかけて、現場カーブの危険性を認識しながらATS設置を怠ったとしている。
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